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ぼっち的チャリ日記

ひとりぼっちでも自由気ままに自転車を楽しむ。アラサー男子の自己満日記。

美ヶ原という天国の世界へ

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桜のアルプスあづみのセンチュリーライドを無事に完走。

翌日は月曜日なので帰り支度をする人々が多い中、
僕はすぐに帰多摩せず松本に滞在していました。

だって、ヒルクラ天国の長野県まで遊びに来たというのに、
ヒルクライムをしないで帰るなんてもったいない!


前日のAACRで右膝を痛めたので安静にすべきだったんですが、


当然、ヒルクライム強行です!!


長野を走るチャンスなんて滅多にないからね・・・











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ヒルクライムコースですが、
濃厚な登りが楽しめることで有名な美ヶ原を目指すことにしました。

ビーナスラインを走るという選択肢もあったんですが、
松本市からだと長距離になってしまうので無謀すぎる

その点、美ヶ原なら松本市から近いので長距離を走る必要がありません。
AACR前日にオヤツ感覚で走る人が多数いるとかいないとか・・・。

スタート地点である浅間温泉から美ヶ原高原まで22キロくらい。
平均勾配は6%程と、スペックだけをみるとなんとかなると思えるレベル。



AACRの疲労がめちゃくちゃ残っているけど、
屈伸運動しても膝の痛みは感じない

イケる!


たった一晩で膝が回復するとは思わなかった!!(フラグ)


いざ美ヶ原へ!!












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浅間温泉の入口に到着。
ここからヒルクライムスタートです。

なんで温泉街入口なのにヒルクライム開始なのか?
走ってみればすぐに理解できます・・・。







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温泉街なのに既に勾配10%超えんです(笑)

さすがヒルクライムの本場、長野県!!
フツーの温泉客にも容赦ないです。

こんな序盤中の序盤で脚を使い切るワケにはいかないので、
インナーローで乗り切ります。









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オーケー!ちょっと落ち着こう!!


想定外のキツさにいったん仕切り直し。

だって・・・
先にはどう見ても勾配15%なんかじゃ済まない激坂が・・・。

これは思っていた以上にヤバそう!!

美ヶ原まで本当に平均勾配6%なのん?
絶対ウソでしょー!?

平均勾配の数字ほどアテにならないものは無いですね。










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背後には美しいアルプスが見えます。
もっと上に登れば絶景が待っているのだろうか・・・。

ご褒美欲しさに再出発を決意!!











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やばいよやばいよ!
ガーミンが勾配20%を表示してるよ!!



アクションカメラだと分かりづらいですが、とんでもない斜度です。

この感じ・・・多摩の峠で例えると、
和田峠一番キツいトコロにそっくり!!

和田峠と違うところは、
激坂区間がやたらと長い!!

つづら折りならカーブのアウトコースでなんとかなるのに、
ここはストレートの激坂なので誤魔化しが効きません(笑)

この斜度で脚を付いたら再スタートは不可能。
押して歩くなんて、ちっぽけなプライドが許さないので意地だけで走り抜けます。


世の中には、こんなイカれた激坂でタイムを競う、
ツール・ド・美ヶ原という神々の遊びがあるらしいッスよ。










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やっとカーブが出てきたので、一休み。
ここも凶悪な斜度をしています・・・。

いちおう激坂のピークは過ぎたんですが脚の疲れがピーク。

というより右膝が完全にオワタ\(^o^)/


そりゃあ、一晩で膝痛が回復できるほど若くないよなー(;´∀`)

もう右脚でトルクをかけて走ることや、ダンシングすることができません。

ガンバレ左脚!!
もう右脚はそっと添えるだけしかできないからね!










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ストレートの激坂はどうしようもなくヤバイんですが、
つづら折りもやっぱり精神的に厳しい。

実際、勾配12~15%なので体力的にも苦しすぎる。
全身が悲鳴をあげてフラフラ走行になっています。

いったい、いつになったら緩くなるんだコレ?!











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ようやく激坂区間を抜けて、
普通のヒルクライムっぽい勾配(10%前後)に戻ってきました。

走り始めて2キロくらいだと思いますが、
ずいぶん高いところまで上ったな~~~。










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ああ・・・ゴールだぁ!!(違)


しかし一番キツいと言われる序盤は終了。
右膝が犠牲になりましたが、ナゾの達成感に包まれます。

スタートからここまで3.5キロ程。獲得標高は350メートルくらい。

ホントに和田峠と同レベルですやん!!



ここの分岐を右折して美鈴湖という湖に向かいます。








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美ヶ原を目指すには美鈴湖の周りを走る必要があります。
平坦な道1キロ程続くので脚を休ませることが可能。

つまり、

平均勾配詐欺犯人この区間です。

この先から勾配10%以上の坂が続くんですねわかります。








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美ヶ原高原まで上り坂が、もうちっとだけ続くんじゃ。17キロ


美ヶ原高原は標高1900メートル武石峠の先にあります。
現在地である美鈴湖の標高が1000メートルくらい・・・。

残り17キロ(実際は12キロ程でした)で900メートルアップ・・・か・・・。


風張峠よりはるかにキツい!!


さすが長野のヒルクライムコース。
奥多摩とはスケールがダンチです。









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林道美ヶ原線ですか・・・。

普段は林道が大好きの僕ですが、
今日に限ってはお呼びではありません。

林道って道が荒れていて勾配がキツいのが特徴。
今日の僕のコンディションでは苦痛でしかないです。








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勾配20%近い激坂はなくなりましたが、常時10%以上の坂道は続きます。
距離が長いので坂道や林道を楽しむ余裕なんてあるはずがない。

膝の痛みをひたすら我慢して、無心でペダルを回すのみ。












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美ヶ原林道はちゃんと舗装されている道なんですが、
いきなり危険なポイントがあったりします。

車線からして下り方向なので、ダウンヒルの時は気を付けないと・・・。

さすがのGP4000様でもダウンヒルでココに突っ込んだら、
ひとたまりもないでしょう。










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ところどころ景色が開けます。
アルプスの風景が疲労と膝の痛みを軽減してくれそうでしてくれない。

あーでも、
天気が曇ってたり、景色がガスっていたら、
美鈴湖らへんで退却していたと思います(笑)

絶好のヒルクライム日和だったから頑張れたんでしょうねー。









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雪が残るような標高まで上ってきました。

標高1900メートルの世界なので気温一桁を覚悟していたんですが、
不思議とまったく寒くありません。

真冬装備と太陽の日差しのおかげかなー。












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武石峠の記念碑?までやってきました。
正確には武石峠茶屋跡の記念碑みたいです。

ここまで来れば、ゴールまであと少しのはず!!











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おお・・・記念碑の奥に、
よく冷えてそうな生水があんぞぉ。

横にコップが置いてあるということは・・・?











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当然、浴びるように飲む。


グビグビ飲んでから、ボトルにも満タン補充!!


遠征先でポンポン痛くなったら大変なんですが、
そんなの関係ねぇ!!

ポカリが残り少なかったから助かった~~。











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美ヶ原まで残り5キロォォ!!
ここまでくればゴールしたようなものです。

がんばれ僕。がんばれ右膝!!











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たけし峠・・・。

武石って『たけし』と読むんですね。

ずっと『たけいし』だと思ってたよ、バカヤロー、コノヤロー。









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坂道が終わり、ついに景色が本気出してきました
展望台じゃないのに、アルプスの大パノラマが楽しめる!!

ここまでの苦労が報われます。

ご褒美タイムはまだまだ続きますよー。










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山岳道が素晴らしい!

普通のヒルクライムといえば、
峠の頂辺に着いたらヤッターヽ(*´∀`*)ノ

記念撮影終わったし、じゃ、帰るか・・・。

っていう感じでダウンヒルして終了なんですが、
高原はヒルクライムが終わってからが本番

標高1900メートルを維持したまま見通しの良い道が続くので、
空の上を走っているような感覚です。

さすが、道の名前に『美ヶ原スカイライン』って付くだけのことはあります。











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美ヶ原高原きもちぃぃぃぃ!!

下り坂になっていて、爽快に走り抜けることができます。

ぼっちで走っているときは声を出すようなことは絶対にしないんですが、
この瞬間だけは自然と『オオオオォォォーーー---!!』って声が漏れました。

わずか3~4キロ程の区間だけど夢のような時間です。

乗鞍渋峠のほうがスゴイよ!!って言う人もいるかもしれませんが、
どちらも未経験の僕には、美ヶ原の景色はすごく新鮮で感動しかありません!!



アクションカメラで撮影していたので、
感動の美ヶ原動画にしてみました!!

超絶ヒマなときに、見て、どうぞ。↓↓↓

※画質を1080pで見ていただけると、幾分マシになるかもしれません。

少しでも美ヶ原の魅力が伝わればいいなー。












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美ヶ原ヒルクライムのゴールである『美ヶ原高原駐車場』に到着しました。


痛み(膝)に耐えてよく頑張った!
感動した!(自画自賛)


終盤は絶景のおかげで完全回復しましたが、
本当に苦しいヒルクライムだった・・・。

ヒルクライム中はとても醜いフラフラ走行。
平日で車やバイクがほとんど走っていなくて助かりました。










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空へ。


バックパックに隠れていたダンボーさんを引っ張り出して、記念撮影。

えーっと・・・特に意味もなく、なんとなく撮っただけなんです。
達成感や興奮、膝痛からの開放やらで謎テンション(笑)


最高に「ハイ!」ってやつだアアア!










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美ヶ原高原のシンボルである電波塔群

駐車場から先は一般車両は進入禁止なので、
ロードバイクではこれ以上は進めなかったんですが、
徒歩なら近づけるんですかね?










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売店・食堂は冬期休業中ということで、閉まっていました。

よく考えたら僕が訪れたんだから、当然か(笑)










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おしいッ!ニアピン賞!! ※訪問日:4月24日(月)



こんな絶妙なネタまでくれる美ヶ原に感謝感激雨あられです。











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どうせこうなるだろうと予測して、
下界でごはんを買ってバックパックに詰めていました。

本日の孤独のグルメは、
ツナマヨチョコソイジョイ武石峠のおいしい水!!

ロケーションがいいから何を食べてもうまいんだよなー。

時刻は11:30頃。
日差しがポカポカなので外で食べてもへーきへーき。









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なんだかんだで1時間くらいマッタリ。

とっても名残惜しいですが、下界に戻ることにします。

この時点では美ヶ原の写真を何も撮ってなかったので、
撮影タイムでかなり時間を使うことになりますし・・・。

復路の美ヶ原もマジ美しい!
夕暮れの時間帯なんかも幻想的なんだろうなー。










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やっぱりこの道・・・何度往復しても、飽きない自信があります!!

僕にとっての新ジャンル・高原にハマりそう。

高原に行くまでが大変なんだけど・・・。











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アディオス、美ヶ原高原。

きっと今度は緑いっぱいの時期を狙って、
I'll be back !! (`・ω・´)b


もちろん、体力と足が万全な状態でね。












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美鈴湖まで戻ってきました。

ダウンヒルだけなのであまり体力は使わないんですが、
ちょっと・・・いや、かなりお腹が減ってガス欠寸前。

あんだけキツいヒルクライムをして、
ツナマヨとソイジョイだけで足りる訳ないんだよなぁ。


すると一軒のお店に目が留まります。











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サイクルカフェ『ピラータ』さんが奇跡的に開いているではありませんか。

美ヶ原を往復してもロード乗りとすれ違うことがなかった、
平日の月曜日ですよ?

これは寄るしか選択肢がありません。











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長野のサイクルカフェとして有名なピラータさん。
マスターがすごく気さくで話しやすい方でした。

そういえば長野に来てから、
まともに会話したのは初めてだー!


海外レースやプロ選手の話に入ったときは、
よくわからなかったのでトンチンカンな受け答えになっちゃいましたけど(笑)

ロード乗りとしては、レースやプロの知識はあったほうがいいんですかね・・・。










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サイクルカフェって初めて入りましたけど、
自転車一色でスゴイですね。

一部、自転車とは無関係なモノも見えますが。

グッズは常連さんからの贈り物だったり、
マスターの趣味だったりするそうです(笑)












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一番カロリーが摂取できそうなカルボナーラ(レギュラー)。
それとアイスコーヒーを注文。

パスタはラージ・レギュラー・スモールの3種類を選ぶことができます。









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レギュラーサイズでも腹ぺこサイクリストも納得のボリュームです。

この日はなかったんですが、カレーライスも食べてみたい!!











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美味しくパスタをいただき店から出ると、
サイクルラックの前で一匹のデブにゃんがゴロゴロしとるぞ!!

美鈴湖に住み着いている野良ネコだそうですが、
すごく人懐っこい名物ネコとのこと。








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デブにゃんの方から僕の足元に近づくと、
シッポでスリスリしてきました。

マスターの話ではこうやって人からエサをもらっているらしいです。



口では『へー、すごくカワイイですねー』と言いますが、

僕は猫アレルギーなので内心、


『おい、やめろ』









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あざとい




今度は僕の左足に回り込んで頭からスリスリ攻撃。

これは猫アレルギーじゃなければ、

完落ちしてますわ。




デブにゃんが離れたタイミングで急いで出発。
これ以上スリスリされるとクシャミ地獄になりそうなので(笑)















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いやー、ヒルクライムのあとのビールがうめぇうめぇ!!


この日も旅館で一泊。
膝が痛いからしょうがないね!

このまま半年くらい長野にとどまりたいところですが、
僕のゴールデンウィークはここまでです。



今回の長野遠征は、
桜のAACRから始まり、すごーく濃い時間が過ごせました。

まだまだ見知らぬ長野はたくさんあるので、
時間と金に余裕があればまた遊びに行きたいです。





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by fukimiso1107 | 2017-05-02 05:35 | ヒルクライム